月経カップ、使って分かったメリットとデメリット【体験談】

最近話題の月経カップ
前からずっと気になっていて、ついに勇気を出して購入しました!
実際に使ってみた感想を書いていきます。

 

そもそも月経カップとは?(めちゃ簡潔に)

シリコン等でできた小さいカップで、膣内に装着して経血をためることができます。消毒して繰り返し使うことが可能。元々は生理用品が買えない困窮層のために、安全で繰り返し使える生理用品として開発されたもの。海外ではメジャーになりつつあり、ドラッグストアで普通に売っている国もあるとか。
日本では1個¥3,500~¥5,500程度。最長で10年使える製品もあります。

タンポンとの違い

タンポンは経血以外の水分等も一緒に吸収してしまうため、長時間付けると内部が乾燥してしまいます。ゆえに連続使用ができません。一方で月経カップは12時間おきに取り出して中身を捨てて洗えば1週間同じカップを付け続けることができます。(メーカーによって最大使用時間は異なります。)

 

使用感について

私はずっとナプキンを使用していたのですが、月経カップに変えてからめちゃくちゃ快適になりました。正しい位置に入れば違和感ゼロ。付けていることも忘れてしまいます。サイズも合っているようで落ちてきたり奥に行き過ぎてしまうこともありませんでした。

装着・取出しは難しかった?

最初はカップの説明書を見ながら恐る恐るチャレンジ。はじめは痛かったりうまくいかなかったのですが、youtubeやらブログやらでコツを調べまくって色々試したらスムーズにできるようになりました。自分に合う方法が見つかると早いです。1週間やると段々コツがつかめてきます。

タンポンが入れられないからカップも無理?

私自身タンポンが苦手です。あのアプリケーターを入れる時の異物感が苦手でして…。どうしてもやむを得ないときだけ使うのですが、うまくできないしめっちゃ時間かかります。
でも、月経カップは大丈夫でした!柔らかくて縦が短いので、一点を過ぎればあとは楽にいれられる感覚があります。
カップの方が直径が大きいから難しそう…と思う方もいるかもしれませんが、タンポンが無理だからといってカップも無理というわけではありません。個人的には月経カップの方がやりやすいと感じました。

ほんとに漏れないの?

量が多い日や夜はカップの用量が足りず漏れることがあります。なのでそういう日はナプキンを併用しています。ただ、全部が出てくるわけではなくカップからあふれた分だけが落ちてくるため、漏れる量自体は少ないです。
あとたまにカップの外側についた経血が1,2滴落ちてくることがありますので、おりものシートを併用するとよいです。

 

月経カップを使って感じたメリット

わたしは月経カップを使い始めてからかなり生理が快適になりました。生理によって制限されていたことがかなり自由になってハッピーです。もっと早く使えば良かった!何が良かったかをひとつひとつ書いていきます。

①トイレのたびに経血を見ないで済む。

個人的にはこれがかなり大きいです。ずっとナプキンを使っていたので、トイレで使用済みナプキンを見る度に「あぁ私は生理なんだ」と思い知らされるのがとても憂鬱でした。もともと血やグロいものが苦手なので、毎月のことで慣れているとはいえ「やだなー見たくないなー」と思ってしまいます。「なんで女ばっかり!」とイライラしてしまうときも。
それが月経カップを使いはじめてからは1日2回しか見なくてよくなったので、かなり気持ちが楽になりました。生理痛がない日なんかは自分が生理中なことを忘れられます。

②ムレ・匂いがない!サラッサラ!

経血は空気に触れると匂いが出てしまうのですが、月経カップは膣内で密閉状態になっているため空気に触れず匂いがでません。水分が落ちてこないのでムレもありません。暑い日でもショーツがサラッサラでめちゃめちゃ快適です。伝い漏れもないので、おしりを拭きすぎて割れ目がカサカサ…なんてこともなくなりました。


③生理中でも温泉やプールに入れる。

私はこれが購入の決め手でした。プールはタンポンでいけるにしても温泉は行きづらいよなぁと。タンポンをつけて湯船に長時間つかると雑菌が繁殖するなんて話もあるし、なによりおしりから紐がでてたら周りに嫌がられそうで。なので、旅行の予定と生理がかぶった日はピルで調整していました。でも低用量ピルもそこそこのお値段するので、それが月経カップで克服できるならめっちゃハッピーだなと思って購入を決めました。
あと、ゴミが出ないから使用済みナプキンが捨てられない時(男の子の家行ったときとかね)に持ち帰らなくていい!

 

他にも、
・トータルで見たら生理用品代を節約できる
・量や色で健康状態が分かる
・ゴミが出なくてエコ
・ナプキン買いだめなくていい
など、長期的なメリットもあるなと思いました。

 

月経カップを使うデメリット

次に、月経カップのデメリットを書いていきます。正直個人的にはメリットの方がでかすぎるんですが、やっぱりナプキンのがラクだよねーと思う点もあります。


①慣れるまでは入れる、出すが大変。

デメリットとして、慣れるまでは練習が必要です。最初は時間がかかったり、痛みが出てしまったり、正しい位置に入らなくて漏れてしまうことがあります。買ったその日からうまく使えるものではないと思った方が良いです。使用方法の簡単さでいえばナプキンや吸水ショーツには負けます。
ですが、慣れてきてコツをつかめばナプキンを換えるのと大差ないスピードでできるようになります。(月経カップの入れ方・取り出し方については別の記事でご紹介します。)個人的にはカップのサイズが合っていればそこまで難しくはないと感じました。

サイズの測り方に関しては「月経カップマニアの妖子さん」の動画がとても参考になりました!↓

月経カップ買う時の5つのポイント!サイズや固さなど選び方のコツ教えます!#8 - YouTube

 

②爪の長い人・凝ったネイルをする人には向かない

月経カップは基本的に指で押し込むため、爪が長い方だと入口をひっかいてしまうことがあります。爪が短くても石などがのっているとそこが触れて痛く感じる場合があります。あと、絶対に手は汚れるのでそれが嫌な方には向かないと思いました。

③いつ交換すればいいかが見えない

月経カップは体内に収まっているため、いつ交換すればいいか分かり辛いです。基本は12時間もちますが、多い日は4~5時間でいっぱいになってしまうこともあります。(かなり個人差があります!)こればかりは何回か試さないと分からないです。
私の場合、多い日や夜は用量オーバーで漏れてくるのでナプキンを併用しています。ですが段々と何時間で取り出せばいいかが分かってきて、最近は溢れる前に取り出すことができています。


④外出先での交換に手間がかかる。

家であればトイレ(orお風呂)で取り出して中身をすてる→カップを洗う→再び装着ができますが、これを外出先で行うのは少し厄介です。ベストは多目的トイレを使わせてもらってカップを水洗いすることですが、通常のトイレだとなかなか難しいですよね。私は洗浄綿で汚れを拭きとって使うようにしています。
水洗いできないのが嫌という方は、カップを2個持ちしていたり、半日だけ月経カップ→以降はナプキンという方もいます。

 

他に「初期費用が高い(買ってみてサイズが合わなかったりしたら嫌だ)」という意見もありますが、生理をずらすためにピルを買うのと同じくらいと思うと一度使ってみてもいいのではないかと思います。

 

興味があるなら、一歩踏み出してみてほしい。

月経カップは日本ではまだ浸透しておらずハードルは高いと感じる方も多いかもしれません。ですが、慣れてくればとても快適に過ごすことができます。私も最初は苦戦しましたが、今ではだいぶスムーズに扱えるようになりました。もちろん、苦手な方・向かない方もいらっしゃるとは思いますが、「興味があるけど自身がない」と思っている方は一度チャレンジしてみてほしいと思います。
この記事を通して購入を迷っている方の背中を押せたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!