結婚しないけど、ウェディングドレスを着たっていい。
数十年後に後悔するとしたら、結婚しなかったことよりもウェディングドレスを着なかったことを後悔するだろう。
これは結婚願望のない大人が ウェディングフォトを撮りに行ったレポートである。
なぜ(未婚だけど)ウェディングフォトを撮ろうと思ったか。
きっかけはおそらくインスタで見た知り合いのウェディングフォトだった。
等身大で、仲の良さが伝わってくるとてもいい写真だった。
普通ならそこで「いいなー!私も結婚したい」と思うものだろう。
でも私は少し違った。
「いいなー!私もウェディングドレス着て写真撮りたい!」
そもそも私は結婚願望がない。
どうしても嫌ってわけじゃないけど、今のところメリットを感じられないからだ。
でも、ドレスには憧れがある。
ディズニープリンセスや海外ドラマみたいなゴージャスなドレスを着てみたい。
普通に生きていたらそんな機会はないわけで、それこそ誰かと結婚でもしない限り着る機会がないのである。
さらにもう一つ思ったことがある。
もし気が変わって何年後かに結婚する時がきたとして、ディズニープリンセスみたいなキラキラふわっふわのドレスが着られるだろうか。
年齢によってはプランナーが必死に止めるんじゃなかろうか。まだ似合ううちに着ておかねばならないのではないか。
一生結婚しないかもしれないけど、一度くらいウェディングドレスを着てみたい!
じゃあ、着てしまおうじゃないか。
そうして結婚の予定もないにも関わらず、ウェディングフォトを撮ることを決めたのである。
周囲の反応
何人かの友人に「ドレスが着たいからウェディングフォト撮ることにしたー」といってみたところ、反応は様々だったが大体の人は賛成してくれた。
もちろんなかには「なんで結婚しないのに撮るの!意味わからん!」とか言う人もいたが、「そういうの全然ありだと思う!」とか「いいね~面白そうだね~」と肯定してくれる人がほとんどだった。「周りにコスプレする人が多いから別に普通のことに感じる」なんて人もいた。
もし迷っている人がいたら、私が背中を押したい。
理解のある人、けっこう多いですよ。
撮影日の前に試着にいく。
事前にドレスが試着できるというので、仕事終わりにお店に向かった。
試着の流れはこんな感じ。
・シート記入。連絡先や服のサイズなどを書く。
・撮影プラン・料金の説明 プランも当日までに決めればいいとのこと。
・カタログから衣装を選ぶ 私の行ったお店は3着まで着られる。
・ドレスを試着。スマホで撮影もOK。衣装も当日までに決める。
・当日の注意事項と見積りをもらって終了。
所要時間は1時間程度。
試着の感想
案外あっさり終わった。
ウェディングドレスを着るってもっとすっごい特別なことかと思ってたけど、全然そんな感じじゃなかった。
パルコで洋服買うときみたいな感覚で試着できた。
ウェディングドレスってこうやって着るんだー!というのが分かって楽しかった。
いよいよ写真撮影の日。
当日の流れ
タイムスケジュールはこんな感じ。所要時間は全部で3時間くらい。
・プランの確認 10分くらい
・ヘアメイクと着替え 1時間くらい
・写真撮影 1時間半くらい
・写真選び 30分くらい
お店の様子
撮影は入れ替えで行われるため、他のお客さんと接触しないように空間が区切られていた。
こういう配慮があるとソロウェディングでも安心だなと思った。
スタッフさんに話を聞くと、一人で撮る人や、一枚だけ写真がほしいという人も多いらしい。
メイクさんと雑談しているときも「私実は結婚しないんです」なんて話をしたところ、「そうなんですね~。うちにも色々なお客様いらっしゃいますよ~」というような反応だった。イレギュラーだからといって気を遣われたりもなく、真摯に対応してくれたのが嬉しかった。
髪形・メイク
イメージの写真を見せてどんなヘアメイクにするか相談する。
私は卒業式の袴の時に似合わないメイクをされたので、同じ轍は踏まぬ!と思いイメージをたくさん持って行った。
髪形もメイクもパーツごとになるべく具体的に。
要望はガンガン言おう。
後から言うと直せないこともあるので、最初に言おう。メイクなんかは気付いた時点でどんどん言おう。だって高いお金払ってるんだもの。
普段はこんなメイクをしているとか、似合わない色などを伝えると良いかもしれない。
私は一重で目が小さいので、「アイシャドウをもっと上まで足して!」とか「アイラインを長くして!」などとお願いしました。
リップは色によってすごく血色が悪く見えるので、塗る前に色を見せてもらい選ばせてもらった。
満足度は80点くらい。
思い描いていたイメージとは違う部分もあったけど、仕上がりには大満足だった。
メイクだけで見たときは「肌厚塗りじゃない?」「リップとアイシャドウ濃くない?」「シェーディング強くない?」なんて思ったけど、髪をセットしてドレスを着るとちょうどよく見えた。写真でみてもメイクの濃さは感じなかった。
ヘアメイクをやってもらって思ったのは、イメージと違ったり似合わないと思ったらはっきり言うのが大事だということ。
メイクさんが私の顔を見ただけで、私の魅力を最大限に引き出すにメイクを勝手にやってくれるわけではない。
ヘアメイクに対する語彙力がない私だが、分からないなりに色々伝えてよかったなと思った。
撮影
スタジオのセットに移動して撮影をする。
1ポーズ3枚くらいでどんどん表情やポーズを変えて撮る。
どんなポーズで撮るか全然考えていなかったので不安だったが、カメラさんがしっかり指示を出してくれるので安心した。
きちっとした雰囲気からくだけた笑顔までバリエーション豊かに撮ってくれた。
逆にやりたいポーズある人はどんどん言った方がいいと思った。
私の時は背景を変えて3か所で撮ったのだが、1つの背景が終わるたびにカメラのモニターで写真を確認させてくれた。
写真選び
モニター上に写真を2枚並べ、どちらがいいかで絞っていく。
似たカットを絞っていくので選びやすかった。
最後に写真の残し方やオプションを選ぶ。
お会計して終了。
データ届くのが3週間後、アルバムが1か月後に届くそうだ。
ウェディングフォトを撮ってみて感じたこと。
最初は「結婚するわけじゃないのにこんなことしてていいのかなー」なんて嬉しい背徳感とプロに写真を撮ってもらうという緊張があったが、終わってみるとめちゃめちゃ楽しかった!
ヘアメイクを誰かにやってもらうってだけで贅沢な気分になるし、ウェディングドレスを着るのもすっごくテンションがあがった。
シンデレラじゃないけれど、メイクとドレスで大変身。
非日常な体験にわくわくしっぱなしだった。
写真もとても綺麗に撮ってくれて、これが記念に残ると思うととても嬉しい気持ちになった。
小さな夢が叶ったし、この特別な体験を生きているうちに味わえて本当に幸せだなと思った。
結婚する人でも、しない人でも、した人でも是非経験してほしい!
もちろんお金も勇気もいるかもしれないけれど、憧れる気持ちがあるならぜひ撮るべきだと思いました。
このブログでウェディングフォトに憧れる方の背中を押せたらいいなと思います。
ウェディングフォトの選び方についてはこちらの記事で紹介しています。
ぜひ読んでみてください!